Log 計算

対数の計算公式と解き方

対数の計算公式

基本的な性質

対数の定義:正の実数 MM と bb (ただし b≠1b ≠ 1)について:

y=log⁡b(M)  ⟺  by=My = \log_b(M) \iff b^y = M

基本的な値

式値理由例
log⁡b(1)\log_b(1)00b0=1b^0 = 1log⁡10(1)=0\log_{10}(1) = 0
log⁡b(b)\log_b(b)11b1=bb^1 = blog⁡10(10)=1\log_{10}(10) = 1
log⁡b(bn)\log_b(b^n)nnbn=bnb^n = b^nlog⁡10(100)=2\log_{10}(100) = 2
重要
底 bb は正の実数で、1以外の数でなければなりません。

計算の基本法則

1. 積の法則

対数の中で数を掛け合わせる場合:

log⁡b(M×N)=log⁡b(M)+log⁡b(N)\log_b(M × N) = \log_b(M) + \log_b(N)

例題:log⁡10(20)\log_{10}(20) を計算する

  1. 20=2×1020 = 2 × 10 と分解
  2. log⁡10(20)=log⁡10(2×10)\log_{10}(20) = \log_{10}(2 × 10)
  3. =log⁡10(2)+log⁡10(10)= \log_{10}(2) + \log_{10}(10)
  4. =0.301+1= 0.301 + 1
  5. =1.301= 1.301

2. 商の法則

対数の中で数を割る場合:

log⁡b(M÷N)=log⁡b(M)−log⁡b(N)\log_b(M ÷ N) = \log_b(M) - \log_b(N)

例題:log⁡10(5)\log_{10}(5) を計算する

  1. 5=50÷105 = 50 ÷ 10 と考える
  2. log⁡10(5)=log⁡10(50÷10)\log_{10}(5) = \log_{10}(50 ÷ 10)
  3. =log⁡10(50)−log⁡10(10)= \log_{10}(50) - \log_{10}(10)
  4. =1.699−1= 1.699 - 1
  5. =0.699= 0.699

3. べき乗の法則

指数がある場合:

log⁡b(Mn)=n×log⁡b(M)\log_b(M^n) = n × \log_b(M)

例題:log⁡10(1000)\log_{10}(1000) を計算する

  1. 1000=1031000 = 10^3 と考える
  2. log⁡10(1000)=log⁡10(103)\log_{10}(1000) = \log_{10}(10^3)
  3. =3×log⁡10(10)= 3 × \log_{10}(10)
  4. =3×1= 3 × 1
  5. =3= 3
計算のコツ
  • これらの法則は、すべての底で使えます
  • 常用対数(底が10)
  • 自然対数(底がe)
  • 二進対数(底が2)

底の変換

一般公式

異なる底への変換:

log⁡b(M)=log⁡a(M)log⁡a(b)\log_b(M) = \frac{\log_a(M)}{\log_a(b)}

ここで aa は任意の底(通常は 10 または e)

よく使う変換

変換前変換後公式計算例
ln⁡(x)\ln(x)log⁡10(x)\log_{10}(x)ln⁡(x)×0.4343\ln(x) × 0.4343ln⁡(100)×0.4343=2\ln(100) × 0.4343 = 2
log⁡10(x)\log_{10}(x)ln⁡(x)\ln(x)log⁡10(x)×2.303\log_{10}(x) × 2.303log⁡10(100)×2.303=4.606\log_{10}(100) × 2.303 = 4.606
電卓の使い方

ほとんどの電卓には log⁡\log(底が10)と ln⁡\ln(底がe)のボタンしかありません。 他の底を使う場合は、この変換公式を使いましょう!

計算例題集

例題1:log⁡10(200)\log_{10}(200) の計算

  1. 200 を 2×1002 × 100 と分解
  2. log⁡10(200)=log⁡10(2×100)\log_{10}(200) = \log_{10}(2 × 100)
  3. =log⁡10(2)+log⁡10(100)= \log_{10}(2) + \log_{10}(100)
  4. =0.301+2= 0.301 + 2
  5. =2.301= 2.301

例題2:log⁡2(32)\log_2(32) の計算

  1. 32 は 252^5 と表せる
  2. log⁡2(32)=log⁡2(25)\log_2(32) = \log_2(2^5)
  3. =5×log⁡2(2)= 5 × \log_2(2)
  4. =5×1= 5 × 1
  5. =5= 5

例題3:log⁡10(0.01)\log_{10}(0.01) の計算

  1. 0.01 は 10−210^{-2} と表せる
  2. log⁡10(0.01)=log⁡10(10−2)\log_{10}(0.01) = \log_{10}(10^{-2})
  3. =−2×log⁡10(10)= -2 × \log_{10}(10)
  4. =−2×1= -2 × 1
  5. =−2= -2
よくある間違い
  • 0や負の数の対数は定義されません
  • 底を1や負の数にすることはできません
  • 必ず元の式に代入して確認しましょう

公式早見表

法則公式例題
積の法則log⁡b(M×N)=log⁡b(M)+log⁡b(N)\log_b(M × N) = \log_b(M) + \log_b(N)log⁡10(20)=log⁡10(2)+log⁡10(10)\log_{10}(20) = \log_{10}(2) + \log_{10}(10)
商の法則log⁡b(M÷N)=log⁡b(M)−log⁡b(N)\log_b(M ÷ N) = \log_b(M) - \log_b(N)log⁡10(5)=log⁡10(50)−log⁡10(10)\log_{10}(5) = \log_{10}(50) - \log_{10}(10)
べき乗の法則log⁡b(Mn)=n×log⁡b(M)\log_b(M^n) = n × \log_b(M)log⁡10(1000)=3×log⁡10(10)\log_{10}(1000) = 3 × \log_{10}(10)
底の変換log⁡b(M)=log⁡a(M)log⁡a(b)\log_b(M) = \frac{\log_a(M)}{\log_a(b)}ln⁡(x)=log⁡10(x)×2.303\ln(x) = \log_{10}(x) × 2.303

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